こんにちは!ちいかわ情報局長のらくだです。
東洋経済オンライン(というかAERA dot.)に、こんな記事が載っていました。
記事の内容を一部引用すると…こんな感じです。
多くのちいかわファンが、「かわいいだけじゃないんです」と口をそろえる。
ちいかわの世界は、遊んで暮らせるようで、案外深い。働いて、お金を稼がなければならないのだ。草むしりをしたり、シール貼りをしたり、時に泣いて震えながらモンスターを討伐したりする。さらに、賃金アップのための資格取得を目指して夜遅くまで勉強する日も。
泣き虫だけど頑張るちいかわは、まるで現実世界で奮闘する私たちのようでもある。東京都の接客業の女性(22)は言う。
「現実に近いんだけど、ノルマに追われる現実世界ほどはつらくなさそうです。『わかる、大変だよね』って共感できるし、ちいかわの世界だけはこのまま平和であってほしいと願って見ています」
東洋経済オンライン「”ちいかわ”ファン語るかわいいだけじゃない魅力」
https://toyokeizai.net/articles/-/724220?page=2
わかるような気もするし、わからないような気もする…
ハチワレ風に言うとまさに
「心がふたつあるー」
という感じなので…
ちいかわにハマっており、勤務先の会社の全社集会でもちいかわの話をしてしまう、35歳管理職サラリーマンである私「らくだ」視点で、ちいかわヒットの理由を考えてみました。
大前提
そもそもの大前提ですが…
「ストーリーが面白いから、ちいかわはヒットした」
と考えています。
ちいかわ初心者の方に解説すると、ちいかわは元々はナガノ先生がX(旧Twitter)で公開している絵やそこから派生した漫画から始まっています。
それが今では、アニメになり、めざましテレビやAmazon primeで視聴することができます。
よくちいかわが「キャラクターグッズ的な意味で可愛い・可愛くない」みたいな議論になりがちですが、ポイントはそこではなく、「ナガノ先生が公開している漫画が面白いから、これだけヒットしている」というのが私がちいかわがヒットしたと考えている理由です。
その上で、「ちいかわのストーリーのどんなところにヒット要因があるのか」を以下で解説します。
登場人物のキャラが立っている
ちいかわの登場人物は、みなキャラが立っていて、基本的に各キャラ・世界観に合わせた動きしかしないので、非常に「わかりやすい」と考えます
若干主観が入りますが、ちいかわ以外のヒット作なども、キャラが立っているものが多いようにかんがえます
たとえばちびまる子ちゃんやドラえもんも、各キャラクターが立っていて、そのルール・世界観に合わせた動きしかしないですよね。
描いていて思いましたが、特にちびまる子ちゃんって、本当にキャラルール遵守していますね。
山根くんが出てくるときは、絶対に胃腸が悪い話に繋がりますし…w
ちいかわに話を戻すと、キャラが立っていることで、感情移入しやすかったり「あの人はいつもお酒飲んでいてくりまんじゅうっぽいよね」と周りの人に例えやすかったりすることで、親近感が湧くと考えます。
(余談ですが、私局長のらくだは、父から「磯野家のカツオくんみたいなやつ」と言われています。詳細はご想像におまかせします。)
キャラが立っていることで、親しみやすく、ヒットに繋がったと考えられる
バズりやすいそしてツッコミやすいストーリー作り(=シュールな世界観)
現実世界とのほどよいリンク(特に食べ物)
ちいかわ(というかナガノ先生の作品全般ですが…)には、現実世界の食べ物・現実世界のあの食べ物だろうなーと思われる食べ物が多く登場します。
またその登場する食べ物が、メジャーすぎず・マイナーすぎず、ちょうどよいさじ加減のものが多いのです。
ラーメン二郎???
ちいかわの世界には、どう考えてもラーメン二郎だろ!(もしくは二郎系・インスパイアだろ)というラーメン屋が出てきます。
かわいいキャラが黒烏龍茶買って並び、「ニンニクカラメ」とコールし、天地返しする姿に、ジロリアンはスタンディングオベーションしたはずです
チャルメラ
これはCMにもなりましたが、チャルメラも登場します。
しかもハチワレが「チャ”リ”メラ」だと名前を間違って認識しています
公式も引用していますね。
山岡家???
ここ最近のやつも紹介しておきます。これは「郎」が「二郎」なら「岡」は「山岡家」ではないかとネット上で話題になりました。
いなりあげもち・カトキチうどん
こちらも最近のものですが、いなりあげもちについては、商品がバズり、売上が4倍になったとのこと
資さんうどん???
これは私も記事にしたものですが、島編で「島二郎」という店で、ちいかわがカツカレーと貝汁を食べる話があるのですが、この2つが食べられる店は実際にあるのか?と少し話題になりました。
詳細は下記リンクをご確認ください。
ほどよい現実とのリンクがあるからこそ、ちいかわファン以外も、興味を持つきっかけになる構造ができている
キャラ設定を守りながらのほどよいイベント発生
前述の通り、各登場人物のキャラが立っているのですが、そのキャラのルールをほどよく逸脱するようなイベントが発生してバズるのも、ヒットの要因と考えます。
ツツウラウラ
うさぎは「天真爛漫」なキャラで、普段は「ウラ」「ヤハ」「プルヤ」などの意味を持たない言葉しか発しません。
そんななか程よくルールを裏切ってきたのがこれです!
ハチワレの「いつも…どんなトコに出かけてるの?」という質問に対して
「ツツウラウラ」
と、返しています!
「ウラ」はうさぎの口癖ではありますが、それを組み合わせて、普段喋らないうさぎが「津々浦々」と言ったように思えるこの回は、Twitter(X)でもバズりました!
ハチワレの髪型
普段の見た目から変わるイベントもよく発生します。
「ハチワレ」は名前の通り、普段は額が割れているのがお約束なのですが…
たまーに「生え変わり」ということで、違う髪型になるイベントが発生します。
その中でも人気が高いと思われるのは、スポーツ刈りになった回(通称「スポワレ」)です
寄生
ちいかわに発生したイベントとしては、きのこに寄生される回が挙げられます。
これもネット上の注目を集めました
禁酒
直近でいうと、飲んべえキャラの「くりまんじゅう」が禁酒をする回もイベントと言えます。
ちいかわの世界ではお酒を飲むのに「資格」が必要なのですが、抜き打ちで資格チェックをされたときに、とかげに免許証を持っていかれてしまい、「不携帯」として禁酒が命じられてしまいますw
そして、禁酒マークが消えたあとも、なぜかキャラ変して、お酒を飲まず甘いものなどを食べていますw
このように、イベントが発生するたびに
特徴のあるキャラが、ほどよくキャラを逸脱するイベントが発生する→バズる
という流れで、どんどんちいかわにハマる人が多いように感じます。
また、とくにスポワレや寄生されたちいかわなど、「かわいい」となるイベントについては、グッズ展開しやすく、そこで販売・収益にも繋がっています。
局長のらくだも、まんまとその術中にはまっている一人であり、今目の前には寄生されたちいかわのぬいぐるみがいますwww
また私もその一人ですが、こういったイベントの画像が「LINEスタンプ」になり、ちいかわファンからスタンプを送られた、Notちいかわファンもそれを見て「なんだこのスタンプは?!?」と違和感を感じることで興味を持ち、ちいかわファン以外も興味をもつきっかけになっているのではないかと考えます。
ファンが沼にハマる構造…考察要素があるからファンの知識ができて「マウント」を取りやすい
そしてすでにちいかわファンの人が、さらにどんどん沼にハマっていく理由は…奥が深く考察要素があるからだと考えます。
たとえば、最近記事にした「あのこ」の回は、ファンの間でも考察などが特にされている話です。
こういう考察要素がある話があると何が良いのかというと…
既存のファンが、新しいファンやにわかファンに、マウントを取りやすくなります!!!
ちいかわのようなコンテンツだと、ファン歴によって情報格差が生まれ、人によっては「ちいかわかわいいよねぇ」という周りの人の、ファンレベルを図ろうとします。
その格差ができることによって、既存ファンが優越感に浸れたり、同じレベルの深さのファンに仲間意識を感じたりすることができるのです!
全然別のエピソードになりますが、ミスチルファンなんかもこれに近いものがあるように感じます(ミスチルファンのみなさんごめんなさい)
私はそこそこミスチル好きで、アルバム曲なども聞いていたのですが、一周回って最大のヒット曲「名もなき詩」が一番良いなと思うようになりました。
なので、ミスチルファンの人に「名もなき詩いいですよねー」というような話をしたときに、「あ、この人は浅いファンか…」みたいな残念な感じが流れたんですね…
その空気を察知して「あ、でもちょっと前はHeavenly kissとかすごく好きでした!」と当時アルバム化されていないB面曲を上げたら、「わかってるねー」みたいな感じになりました。
ファンとはそういうものです!
そういう状態を生みやすいのも、ちいかわヒットの要因と考えます。
考察要素があるから、ファンの間で知識格差ができやすい
それによって、新参者ファンにマウントを取ったり、同じレベルのファンに親近感を感じたりする
それに優越感を覚えると、もっとちいかわを知ろうとなる構図がある
まとめ
きょうはちいかわ情報局長であるらくだが考える、ちいかわのヒット理由をまとめてみました!
まとめると下記のとおりです
私自身これを書いていて、思考のまとめになりましたし、もっと他のヒット要因もありそうな気がするので、思いついたらまた記事にします!